フィリピン医師会(Philippine Medical AssociationPMA)は25日、患者への模範となるよう、同国の医師の喫煙を禁止したと発表した。

オスカー・ティニオ(Oscar Tinio)会長は声明で医師の喫煙による副流煙の悪影響を排する狙いもあると述べている。また協会のマイク・アラゴン(Mike Aragon)広報担当は、喫煙している医師を見つけた場合は、協会へ報告してほしいと一般の国民に呼び掛けた。喫煙した医師への処分は今後医師会内の委員会で決定すると言う。

フィリピン政府の統計によると、同国には15歳以上の国民の28%にあたる1730万人の喫煙者がいる。

ちなみにベニグノ・アキノ(Benigno Aquino)大統領は喫煙者で、たばこは仕事のストレス対処に必要だと公言している。



フィリピンパブのホステスに偽装結婚をあっせんして在留資格を得させていたとして、愛知県警国際捜査課と岡崎署は、電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、指定暴力団山口組弘道会系暴力団組員の男ら3人を逮捕した。県警は、3人を含むあっせん組織が手数料を資金源にし、一部が弘道会に上納された可能性もあるとみて調べる。  逮捕したのは、愛知県岡崎市に事務所がある弘道会系組員ら。組員らは、同県蒲郡市、西尾市、幸田町などにあるフィリピンパブで働くホステスに日本人の男を紹介。ホステスらは、結婚する意思がないにもかかわらず、在留資格を得て就労する目的で男らとの虚偽の婚姻届を役所に提出したとされる。  県警によると、この暴力団組織には、偽装結婚に名義を貸してホステスの「夫」になっていた組員もいる。ホステスらは、日本人と結婚して就労するための手数料数百万円を店やブローカーから借金し、毎月の給料から返済していたといい、ホステスから集めたこの手数料の一部が暴力団の資金源になっていたとみられる。  県警は5月上旬、ホステスの働くフィリピンパブなどを家宅捜索し、ホステスら7人を逮捕。あっせん組織の主導的役割とみられる男がフィリピンに渡ったまま帰国していないといい、行方を追っている。 2010年6月15日


電通社員を逮捕=フィリピンパブを違法経営[神奈川県警]

自分が経営するフィリピンパブで、ウェブデザイナーと偽って入国させたフィリピン人をホステスとして働かせたなどとして、神奈川県警国際捜査課などは28日までに、入管難民法違反容疑で大手広告代理店「電通」(東京都港区)人事局業務部社員鈴木修一容疑者(48)=相模原市中央区南橋本=ら7人を逮捕した。  同課によると、鈴木容疑者は「フィリピンパブが好きで、経営すれば定年後の収入になると思った」などと話し、容疑を認めているという。

 逮捕容疑では、鈴木容疑者は2006年8月~今年5月、「企業内転勤」の在留資格で日本に滞在しているフィリピン人4人を神奈川県愛川町のフィリピンパブで働かせた疑い。  同課によると、鈴木容疑者は06~07年、会社経営者高林覚容疑者(44)=同法違反容疑で逮捕=が経営するホームページ制作会社にフィリピンにある子会社の従業員4人が転勤したと偽って入国させていたという。  電通の話 大変遺憾に思っているが、事実関係の詳細が分からないので、コメントできない。


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フィリピンで新種のオオトカゲを発見
フィリピンのルソン島(Luzon Island)北部で発見された新種のオオトカゲ「ヴァラヌス・ビタタワ(Varanus bitatawa)」(2010年4月6日提供)。(c)AFP/ROYAL SOCIETY/JOSEPH BROWN

 

フィリピンのルソン島(Luzon Island)北部で新種のオオトカゲが発見された。体長は2メートルで、2つの男性器を有しているという。英国王立協会(Royal Society)の専門誌「バイオロジー・レターズ(Biology Letters)」で発表された。

このオオトカゲは、ヴァラヌス・ビタタワ(Varanus bitatawa)と名づけられた。目立った外形ではないが明るい体色をしており、インドネシアに生息するコモドオオトカゲ(Komodo Dragon)に近い種だという。

ただ、コモドオオトカゲとは異なり、肉食ではなく、腐敗肉を好むこともない。穏やかな性格で、果物を好んで食べる。発見されたのはルソン島北部の峡谷で、生息地の消失やオオトカゲを食料としている地元住民による狩りから生き延びていたと見られている。

現在の生息数は不明だ。ヴァラヌス・ビタタワは、非常に差し迫った絶滅の危機にひんしており、前年6月に狩猟者から生きたまま助け出された雄がいなければ、リストに載せられることもなく、完全に絶滅していただろう。

ヴァラヌス・ビタタワはユニークな模様と、独特の性的仕組みを持つ。雄には男性器が2つあるのだ。こうした半陰茎(ヘミペニス)は一部のヘビやトカゲでも見ることができる。2つの男性器は通常、交互に使われるが、性行為の際に体を固定するフックの役目をもつとげがついていることもある。

バイオロジー・レターズでは、そうした特徴的な新種が、人口密度が高く、森林伐採の進んだ地域で発見されることは、「かつてない驚くべき発見」だとされている。

研究者は、これまでに発見されなかった理由の1つとして、ヴァラヌス・ビタタワが生息地であるシエラマドレ山脈(Sierra Madre)を離れず、開けた土地を通ることがなかったからだと指摘している。

ルソン島では人口増加と森林伐採が急速に進み、ヴァラヌス・ビタタワには絶滅の危機が迫っている。ヴァラヌス・ビタタワは、同島の残存する森林保護の取り組みの「代表種」になるはずだ。

今回の発見はここ数十年で、タンザニアで発見されたサル「キプンジ(Kipunji)」やベトナムとラオスで発見されたウシ科のほ乳類「サオラ(Saola)」などと匹敵する重要な発見だとされている。