第二次大戦で戦死した旧日本兵の遺骨や遺品を収集している、みやき町の特定非営利活動法人(NPO法人)「戦没者を慰霊し平和を守る会」(永田勝美理事長)が、同会の慰霊活動に協力しているフィリピン・レイテ島のバリティ小学校に新校舎を寄贈する。現在の校舎は台風で一部が崩壊したまま。校舎建設の資金はまだ百万円が不足しており、同会は協力を呼びかけている。 大戦で約八万人の日本兵が戦死したとされるレイテ島に出兵した永田理事長は一九九五年に戦後初めて現地を訪問。翌年から現地の人たちと毎年七月、日比の戦没者を弔う慰霊祭を開いている。永田理事長らが建てた合同慰霊碑の近くに同小学校がある縁で、同小の子どもや教師たちも慰霊祭に参加、宿舎を提供するなどして同会を支援しているという。 永田理事長の現地訪問から十周年を迎えるのを記念し、同会が同小に「何か恩返しできないか」と尋ねたところ、九年前の台風で教室三棟が崩壊し、子どもたちが物置で授業を受けるケースもあるという状況を聞き、校舎の寄贈を決めた。 新校舎は木造平屋建て三棟。四月に着工、七月の現地訪問までに完成を目指す。費用は約二百万円だが、十日時点で集まった資金は約百万円。同会の塩川正隆副理事長は「寄贈をきっかけに、両国の子どもの交流を深め、平和の大切さを伝えたい」と協力者を募っている。同会=0942(89)5135。


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